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ショットブラスト

ショットブラストとは、製品の表面に細かな球を高速かつ連続で打ち付ける事により、付着している不純物の除去や錆落としをする加工技法。球の材質や形状を変更することで凹凸を形成させて質感を向上させたり強度アップする事も可能です。当社では主に自社製品の焼付塗装前処理や品質向上に活用しています。当社ショットブラスト設備についてご紹介します。

ドラムにワークを入れて回転させながら、研磨材である鋼鉄製の球を投げ入れ続け、表面全体に細かな凹凸の模様をつけたり錆落としや汚れ落としをします。一般家庭のドラム式洗濯機に似たイメージです。

球の大きさや形状、材質を選定することにより仕上がり状態を変えることが出来ます。

ショットプラスト

工場入口

工場入口

設備イメージ

設備イメージ

こちらがショットブラスト装置。手前のバスケットにワークを入れ、奥の装置でブラスト、加工が終わったワークはベルトコンベアで右手の金網に回収されます。

ショットプラスト装置
ショットプラスト装置
ショットプラスト装置

バスケットにワークを入れます。

バスケット
バスケット

ブラスト装置。

プラスト装置

フタを開けてバスケットを傾け、ワークを投入。

フタを開けてバスケットを傾け、ワークを投入

フタを閉めて運転開始。

フタを閉めて運転開始

こちらはブラスト用の球。使用後に回収して再利用します。

こちらは今回使用した球で小粒タイプ。使用後に回収して再利用します
こちらは今回使用した球で小粒タイプ。使用後に回収して再利用します

数分で終了。

数分で終了

排出中。

排出中

ベルトコンベアで搬送して、

ベルトコンベアで搬送

金属網パレットに集積。

金属網パレットに集積

手前が処理前、奥が処理後。

手前が処理前、奥が処理後

一度にこれだけ出来上がります。

一度にこれだけ出来上がります。

大きいワークも。概ね40kg程度までは処理可能です。

大きいワークも。概ね40kg程度までは処理可能

当社の強み

  • No.01一度に大量のワークを処理出来るので、短時間で仕上がり、量産品に好適です。さらには1個からでも対応可能な柔軟性を兼ね備えています。
  • No.02ブラスト処理の後に切削研磨などの追加機械加工や塗装もワンストップで対応いたします。

ワーク

素材

鉄、非鉄金属

重量

500g~40kg程度まで

対象

工業用素形材

用途

梨地模様付け、塗装前の汚れ落とし、さび落とし

注意

切削や面研など既に加工してあるものは再加工の必要があります。
薄い物など形状によっては変形しますので事前テストをお勧めします。

ショットブラスト加工の例

鉄なのにまるでステンレスのような輝き。

粉体塗装

有機溶剤や水などの溶媒を用いない100%固形分の粉末状(固体)の粉体塗料を使用して、主に静電粉体塗装法(吹き付け塗装)もしくは流動浸漬法(浸漬塗装)の2方法にて行われる工業塗装法を“粉体塗装”といいます。被塗装物の素材は金属類が主体であり、工業塗装方法として多用途に利用されています。流動浸漬法とは、容器の底から吹き上げた空気で粉体塗料を流動状態に保ったまま、加熱したワークを浸す方法です。1秒~2秒ほどのわずかな時間で250~500μmの極厚塗膜が得られます。静電気塗装とは、高圧の直流電気により静電界を作り、粉体塗料をワークに吸着する方法です。

ホームセンターなどで販売されている一般的な塗料は溶剤に顔料が溶け込んでおり、塗装後溶剤が揮発して塗膜が形成されます。これに対して顔料を直接金属に吹き付けるのが粉体塗装です。顔料の他に硬化剤や添加剤、フィラーなどが必要に応じて配合されます。「パウダーコーティング」とも呼ばれるように、塗るというより細かい粒子で金属をコートするといったイメージです。

粉がどうして金属にくっつくのか?不思議に思われるかもしれませんが、それは静電気の力です。被塗物(金属)はアースされプラスの電気を帯びています。そこにマイナスの電気を与えられた粉体の塗料がくっつくのです。その後オーブンで加熱(焼き付け)されて均一な塗膜が形成されます。粉体塗装はガードレールやスチール家具、自動車部品、エクステリア用品など、過酷な使用状況の塗装に多く利用されています。強くてしなやかな塗膜に加えて有機溶剤を使用していないことから人体にも環境にもやさしい塗装といえます。

粉体塗装イメージ

粉体塗装

ナイロン塗装(流動浸漬)

熱可塑性ポリアミドナイロン11を原料とし、ソフトな手触り感があります。優れた耐薬品性、耐衝撃性、表面平滑性、耐摩耗性、低導電性、耐紫外線性、光沢性があり、日本をはじめ、アメリカ、欧州での飲料水用途に適合しており、優れた安全性を有しています。耐酸性はエポキシに劣り、長期間の水浸漬では加水分解する場合があり塗料は高価です。

予熱

予熱

塗装

塗装

冷却固化

冷却固化

エポキシ塗装(静電粉体塗装・流動浸漬)

耐熱性、耐酸性、耐薬品性、耐腐食性、耐水性に優れ堅く強い感覚があります。耐衝撃性はナイロンに劣ります。熱可塑性のナイロンとは異なり、熱硬化性樹脂のため、塗装後に加熱が加わります。複数の工程を効率的に進めるため、ハンガーに吊り下げて自動加工するので生産性に優れ低コストを実現出来ます。塗膜を薄くしたい場合に選定します。尚、ハンガーの吊り下げ許容値は最大30kgです。

予熱

予熱

塗装

塗装

加熱・固化・冷却

加熱・固化・冷却

仕上がり

仕上がり

当社の強み

  • No.011個から大ロットまで柔軟対応 ナガセの粉体塗装。
  • No.02予熱や加熱を自動化することで連続生産と安定した品質を実現し、小ロット多品種および大量生産双方に好適な製造設備となっています。
  • No.03当社ではナイロンとエポキシの流動浸漬粉体塗装を常時行っています。
  • No.04当社ではエポキシの静電塗装を常時行っています。
  • No.05エポキシ塗装では最新の静電塗装式スプレーガンを導入、更なる生産性の向上が得られるようになりました。

エポキシ粉体塗装の例

エポキシ塗装

エポキシ塗装

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株式会社ナガセ
株式会社ナガセ
〒350-0165 埼玉県比企郡川島町大字中山1888番地
Tel: 049-297-1690(代)Fax: 049-297-1692

 

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